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FACTBOOK、Forest、Vision Quest・・・「総合英語」は活用できてる?文法知識なしの受験勉強は非効率!

学習方法の指導から進路選択のアドバイスまで、受験勉強のコーチングサービスを提供する塾・ドリームラーナーズです。鳥取県倉吉市には自習ができる教室があるほか、鳥取県内外の受験生を、現役生・浪人生問わず受け入れています。

教科書傍用教材とは、予習・復習など授業とあわせた活用が前提にされている参考書や問題集のことです。英語では、「ELEMENTワークブック」「All Abord! ワークブック」など、通称“ワークブック”と呼ばれる問題集がよく使用されています。

また高校の英語では「総合英語」と呼ばれる文法書が配られています。桐原書店の「FACTBOOK」や「Forest」、啓林館の「Vision Quest」など学校ごとに選定された版元が異なるものの、実際に勉強する学生は細かな内容の違いを意識する必要はありません。

受験英語の攻略では、総合英語をきちんと活用することが重要ポイントだと私は思います。ところが、学校の授業では、総合英語があまり活用されていません。各自の自主性に、総合英語の活用が委ねられているという側面が多々あるわけです。ただ、文法とは、英語を活用するうえで必須かつ不変のルール。キチッと作られたテキストで正確に学ぶプロセスが欠かせません。

そこで今回は、総合英語の活用方法の“いろは”を解説します。文法知識の習得に役立てもらいたいと思います。問題演習に比べれば文法知識の習得は地味な作業が中心になります。しかし、文法をおろそかにしたセンス頼みの受験勉強では絶対に点数が伸びないので心してください。

《教科書傍用教材の正しい使い方について》 英語数学歴史(世界史&日本史)

「まずは総合英語をきちんと読みなさい」

「読む」→「章末問題」という流れが総合英語を活用するさいの基本です。きちんとやれば伸び悩んでいる学力を手堅く底上げできます。シンプルだからといって軽くみないで、できることはやり尽くしてください。

①総合英語を「きちんと読む」とはどういうこと?

総合英語の基本的な使い方は、「きちんと読む」ということ。これに尽きます。趣味で小説を読むときのように、漫然とした受動的な姿勢では学習効果は期待できません。”頭を使って”読んでください。総合英語から得られた知識を説明できるようになれば「きちんと読む」ということが出来ています。

例えば「助動詞によって話し手の意見を表すとは、どういうこと?」と、問いわれた場合、「mayが表す推量や、canが表す可能など、助動詞によって加えられた内容は、話し手の主観にもとづいています。他の人から反論が生じるかもしれません」など、自分の言葉で答えられるようになってほしいところです。

ドリームラーナーズでは、学習の振り返りをするさい、学習した内容の説明を求めています。テキストをそのまんま覚えるような学習方法をしていると応用的な質問に答えられないというわけです。このような意味のない学習姿勢が明らかになった場合、速やかに改善を促しています。

②「わかったつもり」を撲滅するには?

「きちんと読む」ということができているかは、塾の先生など訊ねてくれる大人がいればベストです。ドリームラーナーズのようなコーチングサービスを使ってもいいと思います。

一方、きちんと読めているかどうかについてセルフチェックする方法があります。それが、総合英語の各ページや章末問題をきちんと解くことです。

問題演習を目的としたいわゆる問題集に比べれば、総合英語に掲載された問題は量が少ないのですが、そのぶん解答のプロセスを他人に説明できるぐらいに仕上げてほしいと思います。

英文を読んだら用いられている文法的表現を説明できるレベルになれば、学力がグッと高まります。応用問題にも対応できるようになるため、成長を実感できるはずです。

もしも総合英語が難しいと感じたら・・・

”基礎中の基礎”にあたる総合英語ですが、難しいと感じる受験生は「英語文法の全体像をざっくり学ぶ」または「簡単な問題演習でちょっとずつ理解していく」のどちらかのパターンで、文法を攻略するための下ごしらえを進めていきます。それぞれ定番の参考書があるのでご紹介します。

パターン① まずはざっくり全体像を把握する

勉強が苦手な生徒にとって、あの分厚い総合英語を手に取るだけで気持ちが重くなるでしょう。ひとつひとつの説明は簡単でも、量が多いので説明を読むだけで大変に感じてしまうのだと思います。

そこで試してほしい方法が、まずは簡単な参考書を1冊仕上げるという学習フローです。英文法の全体像の把握を第一目標に据えるとうわけです。

全体像が頭に入っていると総合英語を読んだとき、知識同士を結びつけて理解しやすくなります。そのため、学習効率が全然違います。イメージとしては、観光ガイドで観光地の特徴を知ったうえで現地を訪れると楽しみが一段深くなる現象に近いと思います。

文法について全体像の把握を第一目標にして学習を進める場合、オススメの参考書が『とってもやさしい英文法』です。この参考書は、英文法をざっくりした参考書のなかでは、ピカイチの精度を誇っていると思います。

わかりやすさをアピールした参考書は数多出版されてきましたが、精度の低い教材を用いると後々苦労します。教材選びのさい気をつけてほしいポイントです。

パターン② 手を動かして具体的に理解する

もう一つの学習パターンが、手を動かすなかで具体的に理解を深めていくため、問題演習の数をこなす方法です。実際に手を動かしていると充実感を得やすいので、飽き性だったりプライドが高かったりする生徒に勧めています。

オススメしている教材が「英文法入門10題ドリル」『英文法基礎10題ドリル』です。基礎レベルの10題を解くことで単元ごとに文法知識の理解を深めていきます。

この本が優れているのは、適度に難しい問題が混ざっている点にあります。飽きさせないための工夫として気が利いていると思います。

また、文法用語をちゃんと使って説明しているため、総合英語とも相性が良いです。総合英語の説明を適宜読みながら、わからない用語・説明がない状態で、並び替えに挑んでください。

総合英語の準備段階は一刻も早く終わらせてほしいプロセスです。そのため、できれば効率的に終わる①のパターンを選んでほしいと思いますが、読んでいるだけで眠くなるなど各々の適性に合わせて②のパターンを試してください。

落とすための問題に正答するには文法知識が必須!

英語という科目は、文法知識が不十分なまま問題演習に取り組んでも非効率的です。しかし、なんとなく雰囲気で解けてしまうことが英語では多々あることも事実です。これが不幸な勘違いを生んでいると思います。

雰囲気で解いている生徒は“落とすために作られた問題”で必ずつまずきます。誰もが解ける問題しか正答できないので、他の受験生に差を付けられず不合格ラインに留まってしまうというわけです。

先生からの指示にもとづいて問題演習に邁進させるような学習指導の方針は、生徒が自主的に文法学習を進められないと歯車が噛み合わない仕組みです。英語に苦手意識を持っている受験生は、問題演習はそこそこにしておいて、今回説明したように総合英語による文法を固めておくと一皮剝けた成長ができると思います。

ただ、文法を自分がどこまで深く理解できているのか、自己認識を正しく持つことは実際のところ大人でも難しいと思います。学力の伸びを実感しににくいので文法の勉強は、砂を噛むような退屈さがつきまといます。

学習成果を日々確認しながら受験勉強に取り組みたい生徒は、学習コーチングサービスを利用することが一手です。ドリームラーナーズもご相談を受け付けています。まずは無料相談からお試しください。

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