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世界史&日本史の教科書傍用教材はちゃんと使えていますか?要点ノート、10分間テスト・・・

学習法や進路選択の指導専門の塾、ドリームラーナーズです。鳥取県倉吉市に拠点を置いていますが、県外の受験生の指導も実績があります。現役生と浪人生の両方とも対応可能です。

教科書とあわせて学校から配られる参考書や問題集は「教科書傍用教材」と呼ばれています。過去問演習に取り組む前提となる「基礎」を固めるうえで役立ちますが、教科書傍用教材でカバーできる範囲は限定的です。そのため、教科書傍用教材だけでは効果的な受験勉強はできません。正しい使い方を押さえておくことが、ムダを減らすうえで大事です。

教科書傍用教材の正しい使い方について、科目ごとに解説してきましたが、今回は、歴史教科について、日本史と世界史をまとめて説明します。本来であれば異なる教科ではあるものの、教科書傍用教材の構成がよく似ているので1つにまとめることにしました。

《教科書傍用教材の正しい使い方について》 英語数学化学

歴史教科の教科書傍用教材は、だいたい2種類で構成されています。

① 一問一答による「基本知識」の暗記系教材
・・・10分間テスト(山川出版社)など

② 穴埋め形式の要点まとめ系教材
・・・ノート(山川出版社)、演習ノート(実教出版)、要点整理ノート(東京書籍)など

一問一答は定期テスト対策に活用!やりすぎに注意!

山川出版社の「10分間テスト」など、一問一答の問題集は、基礎的な用語の習得に便利です。ただし、“勉強している気分”に陥りがちな点に気をつけましょう。一問一答の精度を高めても少しひねった問題には正答できません。一問一答に費やす時間はほどほどにしてください。

ただ、学校で配られた一問一答の問題集は、定期テストの範囲としてそのまんま使われていることがよくあります。定期テスト対策の教材としては大いに活用してほしいと思います。

要点まとめ系教材で「自作の暗記教材」を作ろう!

穴埋め式の要点まとめ教材は、授業のなかで使用されるケースが多くなっています。穴埋め自体は授業中に済ませてしまうわけですが、要点ノートを“自作の暗記教材”に育てていくために、赤字で穴埋めしていくことをオススメしています。

そのほか、箇条書きのような簡素な内容の要点ノートは、それ単独では、余白が多すぎるため歴史の流れをつかむことができません。しかし、余白の多さを逆に活用すれば、“自作の暗記教材”に育てていくことができます。

イギリスで何か事件が起きたとき、植民地の側はどのような状況だったのか?ヨーロッパで大戦が勃発していたとき、アメリカ大陸では何が進行していたか?など関連事項を要点ノートに書き込んでいきます。教科書や資料集に散逸している情報を、要点ノートに一元化していくわけです。

書き込んでいく内容は、自分の志望校の出題傾向に合わせてコントロールしていってください。「過去問を解いていたら、アメリカ独立戦争の話題が出たとき、世界の貿易構造について問われたから、これら2つのトピックを要点ノートで関連づけておこう」といった視点が必要なわけです。志望校の出題傾向に合わせたトピックの関連付けは、当然のことではありますが、市販の教材は対応できません。自作の暗記教材は、志望校の受験攻略に必要なアイテムとして理解してください。

「ツインズマスター」「2レベル定着トレーニング」で知識習得の土台を作る

歴史教科に限ったことではないのですが、教科書を読み込むことが受験勉強の基本型です。ろくに教科書すら読みこなしていないのに、問題演習に取りかかろうとする受験生はかなり多いように思います。

とはいえ、歴史教科の教科書には、なかなかのボリュームがあります。よほどセンスの良い受験生以外は、いきなり暗記しようと思って教科書を読み込んでも、内容が頭に入りません。

このような“入門編”の段階では日本史だと日本史用語 2レベル定着トレーニング世界史だとツインズマスターが効果を発揮します。

日本史用語2レベル定着トレーニングは、ストーリーの中で用語を押さえられるようになっています。教科書レベルの定着には、文章内の空欄が答えられるようにするので十分です。私大中堅以上でも、太字の暗記で対応していけるように作ってあるため、受験まで使う想定でも十分に使えます。 

ツインズマスターは、ザックリと世界史の流れを押さえるために必要な事項が、必要最低限の数にまで厳選されて掲載された教材です。文章での空所補充と、一問一答形式の両方で重要語句の解答を練習できます。

いずれも、教科書、要点ノートや10分間トレーニングでインプットした後で、この2冊で問われたことにパッと答えられる程度の学力がついていれば、その後はディテールを肉付けしていくような要領で、教科書の内容の詳細までするすると頭に入ってくるという仕組みです。この2冊の内容は絶対に押さえるようにしてください。そうしないと、その後の入試問題演習を含む学習効率がガタ落ちです。

2レベル定着トレーニングやツインズマスターは教科書傍用教材ではなく一般の市販教材なので、学校で配布されることはほぼありません。しかし、教科書傍用教材のプラスアルファとして買っておいても損はない1冊です。

「関連付け」が歴史教科の学習法のポイントです

今回は、歴史教科の教科書傍用教材について使い方を解説していきました。一問一答ばかりをやる受験生が本当に多いので気をつけてほしいと思います。暗記が足りないと思った場合は、流れも抑えることができるツインズマスターの繰り返し学習のほうが有効です。

また、自作の暗記教材を作るように言っても、重い腰を上げようとしない生徒が少なくありません。志望校の出題傾向に合わせた暗記教材は「自作するしかない」という意味もありますが、本来であれば暗記は、隙間時間に済ませてほしいと思います。

歴史教科では「暗記」がもちろん重要ですが、覚えた言葉がそれぞれどのような関連を持っているか理解していないと覚えてもあまり意味がありません。「関連を理解する」とは、できていない生徒はコツを掴むまで大変かもしれません。

第三者の目を通じて自分の学習法の問題点を明らかにするためにコーチングサービスを利用することは有効な一手だと思います。ドリームラーナズも初回は無料で相談を受け付けています。まずはお気軽にお問い合わせをしていただけたらと思います。`

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