受験生向けのコーチングサービスを提供している学習塾「ドリームラーナーズ」です。授業を提供する一般的な塾とは異なっており、学習方法や進路選択の指導を専門にしています。鳥取県倉吉市にある教室を自習室として開放しているほか、リモートによる県外生徒も受け入れてきました。現役生から浪人生まで幅広く対応可能です。
共通テスト直前期!私大受験に軌道修正はあり?
12月に入ると共通テストに向けて、国公立大学を志望する受験生はラストスパートをかけていることでしょう。
12月の時点では得点率の劇的な向上を見込むことは困難ですが、100%の実力を出し切るには最後の仕上げにあたる1,2ヶ月を大事にしてほしいと思います。
ただ、国公立大学を目指している受験生のなかには、がむしゃらに頑張ってきたものの得点率の低迷に焦りを覚えている方も少なくないのではないでしょうか。私立大学の中堅クラスにターゲットを変えることも考えてみると希望の光が見えてくるかもしれません。
中堅クラスの私立大学なら、12月からの対策をきっちりやれば合格可能です。ただ、共通テストの学習方法とは全く異なるため、逆にいえば、ちゃんとやらないと合格できません。私立受験は国立受験の下位互換ではなく、まったくの別物と認識してください。
地方の高校では、いまだに国公立大学至上主義ともいえるナンセンスな進路指導が行われているようです。全国的に見れば、私大対策の12月スタートは起死回生を図る受験生の定石の一つとして認知されています。
私大に目を向けることで、憧れの都会暮らしの道が拓けたり、本当に興味のある学問と出会ったり、幸せな大学生活につながる可能性があります。
フラットな視座を持って私大受験を1つの選択肢として捉えてほしいと思っています。そこで冬から始める私大受験対策を、進路選択と学習方法に分けて解説します。今回は、進路選択についてです。
合格可能ラインは?中堅私大のイメージを掴もう
冬になってから中堅私大受験に注目した受験生は、学力に自信のない方々だと思います。自分を責める必要はありません。謙虚な現実認識を活かして現役合格を果たすことのできる無難なラインから志望校を選定しましょう。
まずは、早慶上智およびMARCHは諦めて、中堅私大に当たることにします。私大受験は二段構えを想定すると安定します。
冬からの対策で合格できるギリギリラインとは、関関同立・産近甲龍・日東駒専といった大学をイメージしています。いわゆる名門大学が少なくありませんが、冬からの対策でも受かる可能性があると知ってやる気が出た生徒もいることでしょう。
ただ、願書の出願を、名門の中堅私大に絞るのはおすすめできません。代案として、都市部の二番手私大や、地方私大も併せて受験したほうが安心できます。個性的な学科やカリキュラムを備えていたり、きめ細やかな就職相談に応じていたり、特有のメリットを提供していることが少なくありません。ブランドイメージだけで決めつけないように。
私大受験の志望校はどうやって絞り込む?
私大受験に目を向けると選択肢の広がりに期待感の高まりを感じられると思います。一方で、選択肢の数が多すぎて絞り込めないという悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。
志望校のブレは、学校別の過去問対策の精度を下げることに繋がります。志望校選びには自分なりの軸を持って臨みたいところです。
自分軸① 仕事に必要な資格を取得できる
教員・司書・心理士など専門職に就きたいという夢がはっきりしている場合、多くの受験生が仕事に必要な資格が取れる大学を選んでいます。もちろん、大学を卒業してから別途教育課程を経て資格を取ることもできますが、コストがかかりすぎるため、すでに夢がはっきりしているなら無用な回り道です。
専門職に必要な資格が取れるカリキュラムというのは、“手に職をつける”という意味でその大学の看板商品といっても過言ではありません。わかりやすくデカデカとアピールされています。「資格」という軸を持っている受験生は、スムーズに志望校が決まりやすいと思います。
自分軸② 受験が得意科目で勝負できる
経済学部や文学部など、全国津々浦々に設置されている学部を志望している受験生は、よりどりみどりの選択肢に困惑するかもしれません。
結局は「その学校に行きたいか?」という主観で決まりますが、客観的な軸を1つ持っておくと消去法で志望校を絞り込むことが可能です。
例えば、得意科目で志望校を絞り込むのは、私大受験の重要戦略です。よくある受験科目は、文系は英語・国語、理系は数学と理科(物理・化学・生物のどれか)ですが、「英語を使わない受験」も学校によっては存在しています。受験の負荷を減らすことを最優先して志望校を絞り込むのは、とても冷静な判断だと思います。
なお、国語や数学は、大学によって重要度が異なります。国語については、名門の大学ほど「古文」がセットでついてきます。数学は、数ⅠまでOKの大学が、理系でも存在しています。
志望校選びでは、変に思い込まずに、自分とのマッチングを多面的に考慮するようにしましょう。
自分軸③ 「都会」VS「田舎」
大学の所在地は意外と重要です。もっと単純化してしまえば、「都会か?田舎か?」です。都会暮らしに憧れを持っている人は迷うことなく都会の私大を選択肢に入れた方が良いと思います(家計の問題に向き合う必要はありますが)。
理由の1つが、都会には勉強以外の楽しみがあるからです。正直な話、高校生時代に興味を持った学問分野だったとしても実際に着手してみると、まったく退屈にしか思えないという悩みはよくある話です。
都会に大学があれば、勉強がつまらなくなっても他に楽しいことがあるため、鬱々と部屋に引きこもったり、学ぶ意欲が失われて中退したりといった事態になりにくいというわけです。遊んでいるうちに学ぶ意欲が戻ってくるというパターンもありがちです。
もう1つの理由が、就活の利便性です。入学する前から就活の話をするのはおかしな話のような気もしますが、ほとんどの人が大学を卒業したら会社に勤めることを想定していると思います。地方大学に進学すると、説明会に参加する段階から一苦労です。地方から都市部に通うことの大変さは、身体と金銭において大きな負担になります。
昨今では、リモート就活の普及により、地方の学生たちが味わう就活の苦労はいくらか軽減されたようです。しかし、内定までがリモートで完結する企業はほとんどありません。地方学生の苦しめられてきた就活の現実は、先輩に一度話を聞いておくと参考になると思います。
私大進学の進路相談、おまかせください!
志望校合格が絶望的なため受験の気持ちが萎えていた人も私大に目を向けてみての感想はいかがでしょうか。気持ちが楽になると同時に、開かれている未来の多様性に胸が躍るような心地がしませんか。過剰な期待は禁物ですが、ポジティブな感情を推進力に変えて残りのラストスパートに熱を上げてください。
ただ、私大の案内は、原則として広告文です。割り引いてドライな気持ちで接するようにしましょう。情報過多になりがちな側面もあるため、頭が整理できず結局選べないなんていうこともあると思います。
地方では私大進学について、知識を持ち合わせていない指導者が少なくありません。受験生が私大進学に興味を抱いても、地方では的確なアドバイスを受けられるケースはごく一部に限られているようです。そこで、進路選択の指導に長けたコーチングサービスを利用してみるとヒントが得られるかもしれません。
ドリームラーナーズでは、関関同立を初めとする中堅私大文系・理系の合格に、多数の生徒を導いてきた実績があります。本気の熱意を応援します。まずはお気軽に無料相談をご利用ください。