· 

共通テスト直前期対策はどうする?秋からの勉強でも6割得点は可能!主要三科目・数英国の対策方法

学習方法や進路選択など“指導”に特化した塾・ドリームラーナーズです。鳥取県倉吉市に自習のできる教室を構えていますが、県外の受験生にも利用者がいます。現役生・浪人生・仮面浪人など生徒それぞれの事情に合わせたサポートを提供しています。

夏休みが過ぎてからは、共通テストまでに残された期間は、おおよそ3ヶ月です。一般的には共通テストの直前期として認識されています。

直前期では学力の伸びしろに限りがあります。現在の学力に合わせて志望校選択を再検討する必要が生じることもあると思います

ただ、直前期になってからようやく勉強に本腰を入れるようになった・・・・・・という、スロースターターが少なくないのが実態です。

直前期に至るまで“ほぼ無勉”だったため、「今のままでは入れる大学がない」と悩んでいる生徒はどうすればいいのでしょうか?

結論からいえば、短期間とはいえかなり頑張る必要があるものの、共通テストに限っていえば直前期の学習スタートでも6割の得点率を目指すなら、“手”は残されています。

共通テスト直前期の“追い込み”で6割得点に到達する方法とは——2回に分けて解説します。今回は、いわゆる主要3科目の「数・英・国」についてです。理科・社会については後編にあたるこの記事をご覧ください。

なお、近年広がりを見せている「公募推薦」にも有効な学習法です。公募推薦の利用にあたって最低限の学力を示す必要がある受験生も参考にしてみたください。

「数学」は大問を最後まで解かないことが大前提

直前期に至るまで無勉だった受験生が共通テストで6割得点を目指す場合、2つの大前提があります。

1つは、数ⅡBでは6割得点は困難です。志望校が数ⅡBを必要としている場合、数学以外の科目でカバーする算段を立てる必要があります。他教科による挽回が難しそうなら数ⅠAだけでOKの学校に志望変更することも想定しておいてください。

もう1つの前提は「大問を最後まで解かない」ということです。共通テスト直前期にいたるまで“無勉”で過ごしてきた人が、大問の最後まで解くことはかなり難しいと思ってください。逆にいえば、括弧3まである大問であれば、括弧2までを着実に正答していけば、十分6割は取れるというわけです。 

教科書の章末問題を活用して基礎レベルの知識をカバー

「大問を最後まで解かない」という前提のもと6割得点に到達するために必要な勉強法には2つの論点があります。

まず、言うまでもなく共通テスト対策の問題集で解答の練習をするということ。共通テストは「括弧1が括弧2のヒントになっている」という特徴的な構造を持っています。つまり、問題の構造に慣れておくだけで正答にたどりつきやすくなるというわけです。

次に、「括弧1や括弧2」を取りこぼさないため、基礎レベルの知識をきちんと復習しておきましょう。基礎レベルの復習では、教科書の章末問題が最適です。間違っても学校で配られるフォーカスゴールドやフォーステップなど、いわゆる教科書傍用教材で共通テスト対策をしないでください。基礎レベルの復習に費やす時間は最小限にするためです。直前期では、共通テスト対策の問題集以外に取り組む時間はありません。余計な寄り道だと思ってください。

ただ、数学に苦手意識を持っている受験生は、教科書の章末問題を解くだけでは知識の定着に不安が残ることでしょう。その場合、補足の教材としておすすめしたいのが、「大学入学共通テスト 数学I・Aの点数が面白いほどとれる本」です。教科書のやや不親切な説明を、ほどよい詳しさで補ってくれます。これ以上の詳しい説明を求めるのは直前期では時間のムダです。

「英語」は前半部分を完璧にする覚悟が必要!

英語の試験においても、無勉の受験生が共通テストで6割得点を目指すなら、絶対に知っておくべき大前提が2つあります。

1つめが、リスニングとリーディングの配点が、大学ごとに異なっているということ。形式上は、リスニング100点・リーディング100点となっていますが、大学によってはリスニングの1点は、リーディングの1点よりも数倍高く評価されます。力の入れどころを見極めるうえ志望校の共通テストの配点は必ず確認してください。

2つめの前提が、「前半を取りこぼさない」ということ。前半とは、リスニングとリーディングともに大問4までを指しています。前半の大問は、難易度が低い一方で、配点が高めに設定されています。そのため、前半だけきっちり正答できれば、それだけで6割に到達することが可能です。

以上のような前提のもと、英語の共通テストで得点率6割に達するために有効な勉強法を紹介していきます。 

点数の伸び悩みは「文法」に病巣がある可能性

まず、リスニングは毎日行うようにしてください。15分でもかまいません。「毎日」ということにプレッシャーを感じるかもしれません。しかし、今まで無勉だったわけですから、挽回にともなう大変さには腹をくくっておいてほしいと思います。

次に、共通テスト対策の問題集との向き合い方についてです。「前半を取りこぼさない」という前提はすでに説明しましたが、共通テスト対策の問題集を解くさいも、前半だけの練習に集中するようにしましょう。前半だけであれば満点を取ることも不可能ではありません。

前半の得点率が、どうしても伸び悩んでしまう場合、文法に問題を抱えていることが多いようです。なんとなく解いて、なんとなく正解したり不正解だったりするため進歩がないということです。

そのまま勉強を続けても非常に効率が悪いので、1冊でもいいので文法の参考書をおさらいしてみてください。できるだけ薄いボリュームで要点がきちんと整っている参考書が良いと思いますが、「英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版」は安心して使用できる一冊です。

「国語」は古文を捨てて漢文を完璧にしよう!

国語の共通テストは、現代文・古文・漢文の3つに分けて捉えることができますが、直前期まで無勉の受験生は、「古文を捨てる」という方針を持つようにしてください。

共通テストの古文は難易度が高いため、そのほかに集中したほうが得点率を最大化できるからです(古文が得意であれば話は異なりますが・・・)。なので、古文の勉強法についてここでは語りません。

漢文は10時間もあれば最低限の学習が完了する

漢文は解答にあたって求められる知識量が少ないので、古文に比べれば「簡単」です。

知識量を具体的に示すと、ドリームラーナーズで使用している教材アプリ「スタディサプリ」では、60分の授業を10コマこなすだけで習得できるレベルです。ただでさえ時間のない直前期において、漢文は得点率を稼ぐうえで効率の良い分野というわけです。

ちなみに、漢文を勉強するときは、音読の効果が非常に高いです。訓読文字に従って音読しているうちに、漢文のパターンに慣れることができます。 

「読む技術」は高校受験レベルからやり直し

次に、現代文の学習法についてです。共通テストの対策問題集をたくさんこなしてほしいのは、他の科目と同様ですが、ポイントは「書かれている通りに問題文を読む」という技術を身につけられるかどうかです。ついつい自らの思い込みや願望で問題文を読み解くと現代文は正答できません。

「書かれている通りに問題文を読む」とは、実は、高校受験レベルでも問われてきた学力の論点です。そのため、まずは高校受験の参考書を使って「きちんと読む練習」をしてほしいと思います。オススメの参考書が「国語読解[完全攻略]22の鉄則 (高校受験[必携]ハンドブック)」です。この本で基本的な、現代文の読解技術を身につけましょう。

 

読解技術の基礎ができた人は、続いて「高校現代文をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がオススメです。本書の特徴は、「具体と抽象」「客観と主観」など大学受験では、解答の前提となるキーワードを確認できる点にあります。論理的に考えて解答できるようになれば現代文の得点率は確実に上がります。

「やってみたらできた!」ということもある。希望を持って

直前期の数ヶ月だけでも、きちんと集中して対策に取り組めば、共通テスト6割得点は不可能ではありません。

勘のいい人であれば、「やってみたら案外楽にできた!」と手応えを感じることもあるはずです。その場合、以前にドリームラーナーズでご紹介した直前期の過ごし方に関する記事も参考にしてみてください。

《共通テスト直前期の対策》
★数学

★英語
★国語

とはいえ、直前期にいたるまで無勉で過ごしてきた受験生にとって、共通テストの科目数は驚異的かもしれません。自宅学習のペースメーカーとしてコーチングサービスを利用するのも一手です。限られた時間を効率良く使って、得点率の最大化に役立つ方針を得られると思います。ドリームラーナーズも初回無料で相談を受け付けています。

ブログ最新記事