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具体的な仮面浪人の検討の仕方

現状と目標の組み合わせのパターンで仮面浪人の成功の見込みがわかる!?

学習計画と進路選択の指導が専門の塾、ドリームラーナーズです。鳥取県倉吉市の教室を拠点として、学習アプリのほかビデオチャットやLINEなどオンラインのコミュニケーションを活用して、学習のコーチングサービスを提供しています。鳥取県内の方だけでなく、遠隔地にもご対応できます。

前回の記事で、仮面浪人を始める前に、成功する見込みの判断することの大切さをお伝えしました。今回は、仮面浪人による再受験が成功する「現状と目標」の組み合わせのパターンをご紹介します。パターンは3つあり、それぞれで注意点が異なります。

成功パターン①国公立文系→私立文系上位:学部レベルの目標設定を早めに

このパターンは、勉強内容のブラッシュアップがそれほど必要ではありません。仮面浪人による再受験が成功する見込みが最も大きいと言えるでしょう。ただ、私立文系の上位(いわゆるMARCH以上)は、学部ごとに試験傾向が異なります。仮面浪人を始めたら、なるべく早期に学部レベルまで目標を絞り込み、特化した問題研究をすることが成功のカギです。

成功パターン②私立文系→私立文系上位:周囲に流されないように注意!

このパターンも勉強内容のブラッシュアップがそれほど必要ではありません。国公立文系から私立文系の上位を目指すパターンと異なるのは、周囲の学生の雰囲気です。私立大学の場合、附属校からエスカレーター式に進学してきた学生たちも多いことが特徴です。彼ら全員ではありませんが、学習に対する向上心の低い学生が少なくないように思います。周囲の友だちが醸し出す楽観的な雰囲気が、強烈な向上心がモチベーションのエンジンになる仮面浪人の受験勉強に、プラスの影響を与えることはほぼないでしょう。

私立文系の大学は個性的なサークルが多いため、仮面浪人が集まるサークルが存在する場合があります。これを利用することはモチベーション維持に有効でしょう。特に、受験に関する情報が手に入りにくいという障害は、地方の私立文系から都会の私立文系上位を目指す場合によく有るりますが、その場合は仮面浪人サークルの利用が打開策になるかもしれません。

成功パターン③国公立文系→公立の看護系または私立薬学系:理系数学が不要

仮面浪人で文系から理系への変更を選ぶことは基本はオススメできません。しかし、公立の看護系または私立の薬学系を目指す場合は例外です。数学Ⅲの試験は、ほとんどの国公立の理系の学部では受験科目に含まれています。一方、公立の看護系または私立の薬学系の学部には数Ⅲの試験がありません。理科の受験勉強を新たに始める必要性は残りますが、このパターンも勉強内容のブラッシュアップがそれほど必要ないタイプなのです。

なぜ仮面浪人をする必要があるのかきちんと納得を

仮面浪人は、受験勉強の進捗を周囲と比較して客観視するシーンが乏しいため、無限に頑張らないといけない気持ちに陥ることもあるでしょう。再受験という真剣勝負の勝利条件を、チャレンジ前に見定めておけば 、無闇なオーバーワークでペースを乱さなくなります。適切な目標設定と進捗管理が、仮面浪人の受験勉強の手応えを生むということです。

だからこそ、キャリアの装飾品のような感覚で仮面浪人を選択することは絶対にオススメできません。その大学の経験が自分の人生にとって必要だと思うレベルで納得しないと、進捗管理がおざなりになり、仮面浪人の失敗 に繋がると私は思います。誰かの基準に合わせた受動的に目標を決めるのではダメです。自分の信念で能動的に決めてください。

しかし、能動的と評せる目標設定を若いときから自分一人でできる人はほとんどいません。周囲に仮面浪人を成功させた人がいるのなら、ぜひ経  験談を聞いてみてほしいのですが、きっと誰かメンター的な人の力を借りて意志を固めたという経緯があるはずです。仮面浪人による再受験を目指す場合は、尊敬する人に相談するなどして能動的な目標設定を進めていくのがオススメです。もし、周囲に相談できる人がいないなら、コーチングサービスの利用も有効でしょう。

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