学習指導型塾のドリームラーナーズです。学習方法や進路指導のコーチングを専門としています。自習に使える教室が鳥取県倉吉市にありますが、遠隔地の生徒のリモート指導にも対応中です。現役生から浪人生まで、様々な事情を抱えた生徒を目標達成に導いています。
2022年入試の受験結果が出そろいました。ドリームラーナーズを利用してくれていた生徒たちも、志望校合格を続々と報告してくれました。ドリームラーナーズの利用者は、2022年入試が5期目にあたりますが、今年は現役生10名/浪人生3名といった構成です。
今回は、2022年入試を受験した生徒のうち、合格体験記のWEB掲載を認めてくれた3名の成功要因を分析していきます。
秋田大学医学部医学科に合格したHさんの場合
1人目に紹介する生徒は、1浪を経て秋田大学医学部医学科に合格したHさんです。秋田高校に通っていたHさんは、自分に合う予備校が居住地近隣にないことから自宅浪人を決意。6月までがむしゃらに頑張ったそうですが、やがて限界を感じたことからドリームラーナーズに相談してくれました。
とても頑張り屋さんで真面目なところが美点のHさん。しかし、指導が始まった当初は真面目さが裏目に出ていました。志望校のレベルや出題傾向とマッチしない難問に、多くの時間を当てている一方で、各科目の基礎的理解が深まっていないように見えました。
例えば数学に関して言えば、青チャートの難問に時間をかけていました。しかし、自分の言葉で説明できるくらいに基礎的理解が伴っていないと応用力が身に付きません。出会ったことのある難問しか解けないという悩みに陥ります。
まさに難関大受験を志す受験生が陥りがちな悪手にハマっていたのです。そこで、「基礎を固める」という原則についてHさんによく理解してもらうことから指導が始まりました。そして、難問は共通テスト以降に取り組んでもらいました。
その他、宅浪の受験生が悩みがちな学習環境構築についてもアドバイスしました。Hさんにピッタリはまったのが「バーチャル自習室」でした。スマホの撮影でシェアされた机の手元の様子にもとづいて、勉強が中断されたときには指導スタッフに声かけをしてもらうという仕組みです。宅浪の場合、1日中勉強するといった習慣が身に付くまでは、バーチャル自習室などサポートを利用したほうが良いでしょう。
Hさんは1浪の結果、医学部医学科合格という難関突破を果たしたわけですが、真面目さがもたらしたプラスの作用もあったと思います。私を含む大人のアドバイスをシッカリ聞いて、自分に足りない部分をどんどん補っていく様子には目を見張るものがありました。
人間の性質にはプラスとマイナスの両方があります。マイナスを抑えて、プラスを伸ばすには、第三者のアドバイスが必要になるということの事例の一つのように思います。
関西大学商学部に合格したIさんの場合
2人目に紹介するのが、関西大学商学部に現役合格を果たしたIさんです。以前にドリームラーナーズを利用してくれた受験生が紹介してくれました。ドリームラーナーズの近所にある倉吉東高校に通っていたIさんは、9月までは塾に通わず1人で受験勉強を進めていたものの、急に不安が湧いてきたことから、ドリームラーナーズの利用で弱点を補っていくことにしました。
私立文系の経営系学部を志望のIさんは、当初、大阪経済大学を目指していました。ただ、私立文系に振り切った受験なら、普通、受験科目は3科目ほどに収まります。つまり、私立文系志望は9月時点でも、さらに上を目ざす志望校選択ができるというわけです(国公立志望の場合、科目数が多いため、9月時点で合格の気配が見えない志望校選択はかなり不安ですが)。
模試の結果を見ると標準的な学力は身に付いていると判断できました。そこでIさんには「関関同立」のどれかを目指すようにアドバイスしました。そして、Iさんが関西大学を第1志望に選んだことから、志望校の出題傾向に絞った指導がスタートしました。
Iさんが目指した関西大学の受験は、各科目の特徴的な出題形式の攻略がポイントでした。例えば、現代国語の場合、「傍線について述べよ」といった出題がありません。出題に関係する部分は、自力で見付ける必要があるわけです。これは練習をしていればスッと解くことができますが、何もしていないと手こずります。
ここで1つ注意してほしいのが、私立のほうが国公立よりも簡単というわけではないということです。確かに、科目数の少ない私立は、短期間で対策を仕上げられます。一方で、対策をしなければ、まったく歯が立たないことが少なくありません。
これが私立受験の怖い一面です。「国公立に受かるぐらい勉強すれば、私立は当然合格できる」と指導する人がいまだに少なくないように思いますが、注意が必要だと思います。
また、塾を利用していなかったIさんは、私を頼ってくれたこともファインプレーだったと思います(手前味噌ですが)。
地方の進学校は国公立の受験に特化していることがよくあります。そのため、私立志望の生徒まで同等の指導が行き届いているか、といえば疑問が生じるケースも存在しています。地方の進学校に通う私立志望の受験生は、学校の先生以外にも進路相談ができる相手を探したほうが無難かも知れません。
電気通信大学Ⅰ類に合格したYさんの場合
3人目に紹介するのが、総合選抜型入試で電気通信大学Ⅰ類に合格したYさんです。プール学院高等学校という大阪の高校に通っていた生徒のため、全ての指導をリモートで行いました。総合選抜型入試の指導を担当したYさんの親戚から、ドリームラーナーズの紹介があったとのことです。
総合選抜型入試の指導では、月額プランではなく都度課金プランを提案しています。Iさんにも都度課金プランで「必要なときに、必要なだけ」といった形でドリームラーナーズを利用してもらいました。志望理由書の添削・プレゼンや面接の練習といった指導内容で、指導時間の合計は約10時間です。
Yさんと面談すると、高校生活をアクティブに過ごしてきたことがよくわかりました。実績も豊富に持っていたので、きちんと伝える練習をすれば、スムーズに合格できる生徒だと思いました。このように実績が豊富な生徒が総合選抜型入試を利用する場合、テクニックやパターンに嵌めないほうが合格できるというのが私の考えです。
特に時間をかけたのが、対面コミュニケーションの指導でした。まず直していったのが、喋るスピードのコントロールです。緊張してしまうと、喋るスピードはついつい速くなってしまいます。相手が理解しやすいスピードで喋るコツを掴んでもらいました。
もう1つの指導のポイントが話の構成です。相手が理解しやすいように発言を組み立てる練習を積んでもらいました。飾る必要はありませんが、思ったままに喋ってもダメというわけです。
元から実力のあったYさんですが、練習後は、見違えるほどプレゼン能力が向上しました。総合選抜型入試を利用する生徒は、実績に自信を持つ一方で、本番に先立って自分のプレゼンを第三者に見てもらっておくと不合格に繋がる穴をキッチリ埋めておくことができます。
受験勉強の出発点は「自分の弱みと向き合うこと」
今回、志望校合格を果たした生徒の受験体験記を通じて、成功要因について振り返っていきました。それぞれの生徒ならではの各論はあるものの、全体として見た時の総論を言えば、「自分の弱みと向き合うこと」が、成功要因の根本にあったように思われます。
自分の弱みと向き合うことが最初の出発点にあり、その先に、「基礎固めに取り組んだ」「私立文系に絞って対策をした」「コミュニケーションの練習をした」といったアクションメニューが出てくるというわけです。
ただ、自分の弱みと向き合うことは、大人であっても簡単ではありません。ついつい、「こう在りたい」という願望をセルフイメージに重ね合わせてしまいます。だからこそ、受験勉強には、“伴走者”としてモニタリングしてくれる第三者が必要だと思います。
学校や塾の先生が伴走者の役目を果たしてくれる場合もありますが、もし身近にいなければコーチングサービスの利用を検討するのも一手です。ドリームラーナーズは、初回相談は無料です。まずは気軽にお問い合わせしていただき、相性を見極めてください。