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塾長の私が進路相談に使っているサイト:情報収集編

鳥取県倉吉市で進路相談・学習指導の塾を運営しているドリームラーナーズです。 

進路を生徒が主体的に決めるためには、生徒自身が進路についての知識をもっておく必要があります。確かに、塾や学校に進路に関する知識をもつ人はいます。しかし、彼らには彼らの属する組織の事情という限界があります。彼らからの情報提供は、組織の事情に阻まれており、生徒のメリットを最大に考えたものであると必ずしも言えないのです。 

あなたのメリットを真に考えられるのは、あなた自身以外にいないのです。

生徒自身が知識をもつためにおすすめしたいのが、日々の習慣に進路についての情報収集を組み込むことです。インターネットを立ち上げれば、決まって巡回するサイトがあるはずです。そこに進路についての情報サイトを組み込むのです。進路についての情報サイトは、すみずみまで読む必要はありません。気になった記事をなんとなく読む感覚で大丈夫です。

今回は受験生が習慣的に閲覧することで、進路についての情報収集ができるサイトを紹介します。

リクルート進学総研:進路選択につかえるワークシートが便利

何のために見るのか?

http://souken.shingakunet.com/

志望を考える際に、「自分が人生で成し遂げたいことはなんだろう?」などと頭を抱えて考え込むのは非常に苦しい営みです。

志望を考えるのなら、紙とペンを用意してメモをとって具体的に手を動かすことで考えるのがオススメです。面倒に思えるかもしれませんが、始めてみると没頭できるので意外な楽しさがわかるはずです。また手を動かして考える習慣は、勉強でも役立ちますので練習と思って取り組むのが吉です。

しかし、紙とペンでメモをとるといっても、思いのたけをつらつらと書き連ねれば見返す気にもなれない見辛いシロモノができあがります。なので質問項目が書かれているワークシートの枠を埋めていくのが効果的です。

リクルート進学総研では、先生向けに進路指導時に使えるワークシートがまとめられています。生徒と進路の話をして、生徒の考えが見えてきたら自分で整理してもらうステップに入るのですが、そのときにリクルート進学総研のワークシートが役立っています。

また「キャリアガイダンス」という進路指導の専門雑誌が無料で読めるので、こちらも要チェックです。

マナビジョン:受験勉強に直接役立つ読み物が充実

何のために見るのか?

https://manabi.benesse.ne.jp/

単刀直入に言うと、勉強法を探すことに時間をかけるのは無駄です。

受験に失敗する生徒によくあるタイプが「勉強マニア」です。このタイプは勉強法を調べることに時間をかけてしまい、勉強そのものに注ぐ時間を削ってしまいます。 

自分にベストな勉強法は、あなた自身の内面にあります。外部には転がっていません。勉強法を考えるのなら、「得意な教科はなぜ得意か?」「困難を乗り越えられた理由はなぜか?」といった内面を掘り下げることをオススメします。信頼できるコーチと対話をするのも効果的です。自分にとってのベストな勉強法は、自分でないと作り上げることができないことを覚えておいてください。

しかし、これまで勉強をほとんどしたことがない生徒にとって、手がかかりが全くなしの状態での勉強は、不安というストレスに満ちたものになるでしょう。 

勉強に不慣れな生徒は、WEB記事程度のボリュームの勉強法を手がかりにするとよいでしょう。この場合も、むやみやたらと検索しまくるとハマってしまうので、サイトを絞るべきです。 

たとえば、ベネッセが運営する「マナプラ」では、受験勉強に直接役立つ勉強法の記事を読むことができます。

さすがベネッセ、と言いたくなるのが、無料で見られるWEB記事でも編集に力が入っており、読み易さと悩みのツボをとらえた内容になっているからです。取材をしたり、監修をつけたり、コストのかかった記事なので、いい加減なキュレーション記事とも違います。

自分の勉強スタイルが出来上がっている生徒も、「マナプラ」を思い出したときに見る程度に巡回して損はありません。小さなハードル程度なら乗り越えるためのヒントが見つかります。

東進タイムズ:大学の最新ニュースで新たな志望がみつかるかも

何のために見るのか?

http://www.toshin.com/news/

大学に入学してから後悔しないためには、自分の理想の将来像を高校のころから描き、それをベースにして志望校探しをするべきです。 

しかし、相性の良いコーチとめぐりあうことなしでは、高校生が自分の確固たる将来像を描くのは困難です。そのため、自分で将来の夢をしっかり考えて大学入学したつもりでも、様々な刺激をうけるうちに自分が本当にやりたかったことに気付くことも多々あり、結局後悔してしまいます。

このような事態は多かれ少なかれ誰にでも起こり得るものですが、発生頻度をできるだけ少なくするには、他人を起点にするヒントにも耳を傾けて、視野を広く保つことが大切です。 

そこで日常でなにがしかの接点がある人からヒントを取り入れることに加え、WEBを巡回して話題の大学の情報を仕入れましょう。

「東進タイムズ」では、業界一位の学習塾のネットワークを活かして大学にまつわる新鮮な情報が発信されています。定期的に巡回すれば、思いもよらぬ興味の対象を見つけることもあると思います。

ただし、あくまでも外からの情報を得るのは「耳を傾ける」にとどめるべきです。あまりのめりこむのは感心できません。やはり、自分の進路を考えるのなら、「見つめる」べきは自分の心でしょう。

情報は行動のための手段である。

今回は3つの情報サイトを紹介しました。皆さんにはうまく活用して、納得できる進路を導き出してほしいと思います。 

ただし留意してほしいのが、「情報は行動のための手段」という原則です。行動を伴わない情報収集は、無意味とは言いませんが「遊び」です。「受験のための情報収集」と称して遊びにかまけるのはほどほどにしましょう。

また情報を得ると、それによる特有の万能感に包まれることがあります。これは情報に基づいて「行動している自分」を脳が妄想しているからです。万能感に浸ってなにも動けなくなる人もよくいるので注意しましょう。

情報を得たら、情報を活かしてどのような「行動」に落とし込むのか考えましょう。そして「行動」に結び付けられない情報はさっさと忘れてしまうのが吉です。なんとなく重要、と感じるものについてはメモをして効率よく忘れましょう。このような習慣は、情報を取捨選択する訓練になり、大人になって高校生のころよりも複雑な情報戦にまきこまれても惑わされずに済みます。

あなたの未来をともに考えるパートナー・ドリームラーナーズでした。

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