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浪人を決めたなら受験結果の原因分析がまずやるべきこと!「行動の不足」を自覚しよう

学習方法と進路選択の指導を専門とする塾、ドリームラーナーズです。通常の学習塾とは異なり、コーチングを専門としています。鳥取県倉吉市の教室を拠点として、通塾あるいはリモートのどちらかで受験生から浪人生まで指導中です。

2021年度の共通テストの手応えはいかがでしたか?手応えが今ひとつだった高校生の中には、心機一転、来年度の浪人を心に決めた人もいるかもしれません。

自分の将来に責任を取るのは自分自身。希望の将来にむかって突き進むために浪人をすることは一手だと思います。

しかし、浪人をするのであれば、受験で成果を出せなかった原因の分析を必ずしてください。原因を自覚しなければ、浪人を経たとしても同じことの繰り返しに陥ります。

ただし原因とは、「受験を甘く見ていた」とか「努力が足りなかった」とか「本番の弱さを克服できなかった」というのは単なる感想です。自分の欠点と具体的に向き合うことが、浪人を始めるうえでの第一歩だと気づいてほしいと思います。

欠点と向き合うことは辛いことですが、それらを補っていくのが勉強です。浪人生活では様々な苦悩が尽きないので、一番最初に根本的な辛い想いを自分のなかで消化しておくことが大事です。

大丈夫、詰まるところ自分次第でコントロールできるというのも欠点の一つの側面。浪人生活では、自分ではコントロールできる要因へのフォーカスが成果を出すための原則です。

受験で成果が出ない原因とは「行動の不足」である

受験で成果を出せない原因は、次に挙げる3つの中のどれかと繋がります。

つまり、あなた自身の行動の不足が成果を出せなかった原因です。

 

① 勉強時間の不足
② 繰り返し回数の不足
③ 試験の練習の不足

 

以上3つの原因について順番に解説していきます。

①勉強時間の不足

浪人する人は、掲げている目標に対して費やす勉強時間が不足していると感じることは少なくありません。勉強時間の不足とは、高校三年生の時だけを指すのではなく、小・中・高の合計12年間の勉強時間が現役合格した人と比べて圧倒的に少ないということです。

勉強時間が不足しているという自覚のない浪人生活は、失敗パターンの一つです。なぜなら現役時代と同等以下の勉強時間しか確保しなくなるからです。

では、浪人する人は勉強時間が不足しているのなら、具体的にどの程度を確保すれば、欠点を補うことができるのでしょう。この問に対する答えは2通りです。

まず、勉強に苦手意識ある人は、1日12時間を確保してください。たぶん、予備校の授業時間もあると思いますが、それをそのまま計算に入れるのではなく、半分くらいの長さで評価します。「寝る時間以外、全部勉強!?」と驚いてはいけません。それぐらいしないと普通は苦手意識のある勉強を克服できないのです。

次に、高校生の時に勉強を怠けてしまった人は、毎日6-7時間を確保してください。少し余裕はありますが、勉強漬けの生活であることは変わりません。

② 繰り返し回数の不足

勉強時間を確保できていても、繰り返しが不足していると成果が出にくいことを多くの浪人生に知ってほしいと思います。

問題演習であれば、同じ問題あるいは同じタイプの問題に繰り返し取り組まなければ、試験で通用するほどの「分かった」という状態に普通はなりません。繰り返し回数が不足した勉強で満足しているとすれば、それは「分かった」という状態を安易に考えています。

「分かった」と安易に自己評価してしまいがちな人は、繰り返し問題を解くことを退屈に感じるかもしれません。でも、繰り返し解いてみると意外と分かってないことが明らかになります。「分かった」という思い込んで満足せず、自分で自分の”粗”を探すという根気が実りある浪人生活には必要なのです。

③ 試験の練習の不足

試験の練習とは、ざっくりといえば時間を計った模試や過去問演習です。①と②の不足に当てはまった人の多くは、この③で上げた「試験の練習の不足 」が当てはまったはずです。

当たり前のことの確認ですが、試験では時間内に解ける問題を取りこぼさないようにしなくてはなりません。しかし、練習が不足していると一問にこだわってしまって、解ける問題に取り組むための時間がなくなってしまいます。

試験は、ある種の“競技”です。部活動では、素振りとか筋トレばかりしていても試合で勝てないように、試験もまた同様。試験の練習は、まとまった時間と高いレベルの集中力が必要なので疲れる勉強ですが、成果を出すために欠かせない勉強です。

受験に悪影響を及ぼす他人からは「距離をとる」

受験で成果を出せない原因を3つの不足に整理して解説しました。

さて、これは要注意のポイントですが、記事を読むだけで満足せず、必ず自分で原因分析をしてください。時間をかけて手を動かさないと、心の底から納得することは難しいからです。

原因分析をしていくと、家庭・学校・友人といった他人に由来する要素も見つかってくることと思います。これらも確かに原因ではありますが、変化を期待して積極的にコントロールしようとするのは悪手。むしろ、「距離をとる」といった一見消極的に思えるコントロールで対処するのが得策です。

原因分析で第三者の力を借りることは一手だが・・・

受験勉強の基本は、計画・実行・分析・対策のサイクルです。世間で言われるところのPDCAサイクルですね。浪人生の場合、現役時代の受験の結果が既にあるので「分析」からまずはいって、PDCAサイクルの確立を進めましょう。

原因分析の作業が、どうしても辛い場合でも是非ともやってほしいと思います。しかし、心に強い負荷を感じているのなら第三者の力を借りたほうが浪人の第一歩からつまづきません。ただし、両親以外の力を借りるのが良いでしょう。

なぜなら、両親が我が子を見る目にはどうしても過大な評価や期待が混ざってしまって、有効な客観的分析が難しいからです。また、高校生の皆さんも自分自身の親子関係を振り返ってほしいのですが、両親の言うことには反発心が芽生えがちということがあると思います。

これは仕方がないことなので、原因分析で力を借りる第三者は両親以外を選ぶとスムーズということです。

原因分析にコーチングサービスを利用することは一手ですし、ドリームラーナーズでも引き受けています。

ドリームラーナーズに相談する場合、「模試を含む試験の成績」と「勉強の記録」が必要です。勉強の記録を付けていない人も多いとは思いますが、誤った学習方法を見抜くために大事な資料なので、相談前に軽く振り返ったものだとしても教えてください。

浪人にあたっての原因分析には、ドリームラーナーズの無料相談の枠を活用することが可能です。コーチングサービス選びは相性がとても大事なので、まずは無料相談でお試しいただければと思います。

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