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二次試験直前期!共通テスト後、出願校選びはどうすればいい?

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国公立志望の生徒は共通テストが終わると二次試験の直前期対策に突入します。二次試験の合格は「共通テストの持ち点」と「二次テストの得点」の合算で決まります。そのため、共通テストの結果をふまえて二次試験の出願校を絞り込み、対策を仕上げていることと思います。

ただ、共通テストの結果が大きく下振れしたり上振れしたりといった想定外の結果に翻弄される生徒が少なくありません。そこで今回は、共通テストで想定外の結果が出た場合について、戦略的な出願校選びを解説します。浮かれたり落ち込んだりと感情的に出願先を決めると、思いがけない大失敗に繋がるので注意してください。

悪手!共通テスト失敗が理由の私立受験は失敗のもと

まず絶対に止めた方がいい悪手を紹介します。共通テストの結果が、模試よりも下振れしたことを理由にして、志望校を有名な私立大学に変えても失敗するケースがほとんどです。しかし、この悪手を取る生徒が後を絶たず、背景には「国公立より私立は入試が簡単」と安直に教えられていることがあるようです。

「国公立より私立は入試が簡単」は事実に反しています。確かに、私立の入試は科目数が少なかったり、問題内容に傾向があったりと、国公立よりも出題範囲は狭いと言えるでしょう。ただ、その狭い範囲において高い完成度が求められます。そのため、共通テストで高得点を取れる生徒ではない限り、志望校を絞った対策をしていないと有名私立に合格することは難しいのです。

出願先に私立を含めてリスク回避を試みるなら、共通テストの前から戦略を立てておきましょう。「共通テストの結果が悪いから」では遅すぎると知っておいてください。

想定外の高得点に浮かれないで!二次試験の配点に注目を

共通テストの結果が想定より10%ほど上振れすると、自己採点システムでA判定を得られる学校が大きく広がります。ワンランク上の大学に出願する生徒が少なくありませんが、「先行逃げ切り」を意識することが大切です。

「先行逃げ切り」とは、共通テストの高得点を二次試験で逆転されないようにするということです。共通テストの高得点をふまえ、志望校をランクアップした場合、記述回答のレベル違いの課題に直面しがちです。共通テストの後、記述回答のレベルをワンランク上の志望校に合わせてブラッシュアップすることは難しいと思ってください。

そこで、二次試験のウェイトが軽く設定されている大学を選ぶと安心です。一方、二次試験のウェイトが重く設定されている大学では、共通テストの結果が逆転されがちです。共通テストの高得点に浮かれることなく、冷静に、志望校のランクアップを検討しましょう。せっかく得られたチャンス、無駄にしないでください。

共通テストの失敗は挽回できる?公立大学に目を向けてみて

共通テストの結果の下振れによって、自己採点システムが志望校についてB判定以下を出した場合、もう一度結果を精査したのち対策を考えましょう。

「結果を精査する」とは、主にB判定の合格率を確認する作業を指しています。ベネッセと駿台が提供するデータネットで閲覧することができます。

A判定の受験生が少数派とされる大学は、B判定の合格確率が高くなりがちです。そのため共通テストの得点率が下振れしても、想定と変わらない合格の可能性が見えることがあります。

もし志望校を変更して受験する場合、文系・理系でそれぞれ下限があると私は思っています。文系は共通テストの得点が550点を切ってしまったなら、受験できる国公立はほとんどありません。一方、理系は500点が下限です。

得点率の下振れの原因が一部の科目にあるなら、上手く得点することのできた科目だけで受験できる大学を探してみてください。公立大学のなかには、3教科だけで受験できる学校が少なくありません。選択肢が限られることで、逆に隠れた志望校が見つかることがあるというわけです。

学部変更はオススメできない。浪人も「一発逆転」は無理

共通テストが失敗したとしても、学部変更はオススメできません。意に沿わない進学は中退のリスクが大きいのです。むしろ浪人をしたほうが安心かもしれません。

ただし、浪人を決めるときは「一発逆転はできない」という冷めた気持ちが大事です。現役の得点率が5割程度の生徒が、浪人によって難関校合格できるほどの学力を身につけられることは稀だからです。無理な目標設定は、スタートダッシュによる燃え尽き症候群の元凶。地道な勉強を前提として、少しずつ自分を変えていくようにしましょう。

また、現役時点で二次試験の合格を諦めないことが、自己肯定感の土台を作ります。進学しない大学だとしても、最後まで合格を諦めないでください。浪人生活は、心がめげる場面を避けられません。現役で1校でも合格したことが、メンタルの支えになるというわけです。

出願校選びのアドバイスが難しい理由

今回、戦略的な出願校選びを解説しましたが、基本的なことばかりです。実際は、生徒それぞれの個性、共通テストの各科目の得点率、今までの頑張る姿勢など、さまざまな要素をあわせて考える必要があります。例えば、共通テストで結果が出なかった理由を、単純に本人の努力不足とするのか、その他のイレギュラーにあるとするのか……など、微妙が判断が求められるというわけです。

本来、学校・塾・予備校の先生が、共通テストの結果を踏まえた出願校選びをアドバイスすべきですが、もし身近な相談者がいない場合、コーチングサービスを利用することも一手です。

ドリームラーナーズも出願校選びについて相談可能です。ただ、1月から3月は繁忙期のため初回無料ではなく、原則有料です。志望校の変更・合格可能性の判断・浪人の選択肢など、お手伝い致します。

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